新年あけましておめでとうございます。
昨年は新型コロナに始まり、感染拡大の収束を見ないまま、新年を迎えることとなりました。まだ先行きの明るい見通しはありませんが、国民一人一人が新型コロナに向き合い、収束にこぎ着ける以外ないものと思います。
また、昨年はボールの様々なルール変更が起きた年でもあります。ボールの進化や投球技術の変化でレーンコンディションの変化が早まり、中にはガター越しに投球せざるを得ない事態が生じ、その変化の早さに対応するためにさらにレーン上のオイル量を増やさなければならなくなるという、シーソーゲームに歯止めをかける必要性がルール変更の最大の理由だと言われております。
用具の仕様を統括管理しているUSBC(全米ボウリング協会)では様々な実験検証を行い、ボールのオイル吸収速度を抑える規制をメーカーに打ち出しました。ボールのドリル技術に対する規制としては、フレアの増減に影響を及ぼすバランスホールを禁止しました。そのため、ドリル後のバランス規定の変更に至っています。
また、主にウレタンボールに見られる現象として、気温の変化により表面硬度が軟化することがテストを重ねた結果発覚し、表面硬度を72Dから73Dに変更することが昨年末に発表されました。
このように典型的な用具を駆使するスポーツの代表ともいえるボウリングは、人的スキルを超えないように常に監視され、スポーツ用具としての適正な使われ方に導かれていることを、皆様にご理解頂きたいと思い、年頭ではありますがお話しさせていただきました。
コロナ下で様々な規制があり、プロトーナメントを含め、思うようなイベント開催ができない状況が続いておりますが、今夏開催の東京オリンピックが無事開催され、早く日常に戻る日が来ることを念願しつつ、皆様と共にボウリング界を盛り立てていきたいと考えます。
当ショップといたしましても、ボウリングドクターの境地に立ち、皆様のボール選択やドリルフィッティングに対応させていただくよう、研鑽を重ねてまいる所存でおります。
本年もより一層のご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
ヒサカプロショップ 代表 日坂義人