もう一つの理由はRGの算出過程で重さによってRGが異なるために単純に重さによる比較ができる点にあります。実例をあげてみましょう。
重さの違う2個のボールのうち、材質や表面粒子など、他の条件を同じにした時のスキッドの長さを比較してみましょう。
表にある2個のボールのうち慣性モーメントが大きいのは16ポンドですからAの方がスキッドは長くなると思いがちですが、重いAの方にはそれだけレーンからの摩擦が大きく作用するためにスキッドはRGの大きいBになります。
RGはABC(アメリカボウリング協会)によって製造上の規定があり、2.430〜2.800インチ以内と定められていますが、実際に市販されているボールは低慣性側に偏っていて、2.641インチを超えたものは高慣性という位置づけになっています。
表は米国BTM誌で区分しているRGの数値を参考に、私が表にしたものです。
自分のボールのRGは果たしてどの位なのか、知っておくことも必要だと思います。 |