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硬度規定をご存じですか

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今週は日、月と盛岡まで出かけますので、ドリルは須山プロが担当致します。
火曜から週末までは予定通りですが、28日(水)の午後から会議があり
出かけてしまいます。ドリルご予約の際はTELにて再度ご確認ください。


ボールに硬度規定があることをご存じですか?

 最近ストーム社(ロトグリップ社)のボールの表面硬度が他社に比べ軟らかいようです。ボールの表面硬度はデュロメーターという硬度計で測定します。日米のボウラー団体で多少規定は異なりますが、日本の場合、プロ・アマを問わずボールの表面硬度は「72度」以上という規定があります。勿論ストーム社製がルール違反をしているわけではなく、規定ギリギリに造られているようです。何種類ものボール(ストーム社製)を測定しましたが、殆どのボールが他社に比べ軟らかいようです。

 1973年頃だったと思います。当時はまだラバーボール(エボナイト)の全盛時代でした。それまではボールの表面硬度は「硬い方が反発力があっていい」とされていたのですが、ある時、PBAのドン・マッキューンというプロがそれまでの常識を覆し、硬いラバーボールを「メチル・エチル・ケトン」という溶剤に漬け、表面を軟らかくして試合に望んだ結果、何とその年だけで6勝してしまい、一躍全米にその名をとどろかせたのです。

 以来各メーカーは表面硬度の軟らかいボールの製造へと方向転換をし、一時は爪で跡が着くほど軟らかいボールが製造された時期もあったほどです。硬い表面より軟らかい表面の方がピントの接触面積が増え、さらに衝撃を吸収することでピンからの反発を防ぐ効果にも繋がり、パーフェクトストライクのメカニズムには効果的だったのです。

 その事実が検証された結果、ABC(全米ボウリング協会)はボールの表面硬度に規定を設けたのです。ABC規定(現USBC)では72度以内、PBA(アメリカプロボウリング協会)規定は74度以内に決められました。WTBA(世界テンピンボウリング協会)参加のJBC(全日本ボウリング協会)はABC規定に準じて72度以内、その他日本のボウラー団体はNBR(日本ボウリングルール)規定を採用していることもあり、JBC同様72度以内に決められていて、現在に至っています。

 ボールは軟らかい方がピンアクションはいい、ということを知っておいてください。

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このページは、日坂が2011年9月24日 17:44に書いたブログ記事です。

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