ハマボール店に導入致しましたニュードリルマシンの機能について、いったい3軸マシーンで何が違い、何が出来るの?というご質問があり、それについてお答えしたいと思います。
このマシーンはオーバル(楕円形)ドリルを可能にするために開発されたもので、一般的なマシーンはX軸とY軸方向しか動かないために、オーバルドリルをしようと思うとダブルドリルと言って、一端ホールをドリルした後、楕円形方向にずらして再度ドリルをするのですが、通常のドリルビッツでは刃が先端部分しかないために、平行にはドリル出来ません。入り口近くは大きく、奥に行くに従って狭い穴になってしまうのです。その際、一度クランプ(ボールを抑える)したボールの向きを変えるために、ボールを外さなければならず、精度も悪くなってしまいます。(図−1)
3軸マシーンはその向きを変えるための動きが付加されているため、オーバル方向の角度さえ正確に測定できれば、3軸目のZ軸を回転させる事により、正確に角度を出せることが従来にない機能なのです。
さらに「エンドミル」と言って、横方向に切削可能な刃が付いているため、平行に小判型の楕円形を加工する事が出来ます。その刃を動かすための「デジタルマイクロメーター」が内蔵されていて、1/1000ミリ単位に刃を動かす事が可能なのです。
これら従来のマシーンには無い機能により、さらなるフィット感の違いが実感出来ると思いますので、サムの抜けで悩まれている方は、ぜひ一度おためし下さい。
現在すでに使用中のボールにおいても、スパンの変更がなければ、サムソリッドの交換だけでも加工は可能です。 |