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知識&解説
 
  ドリリングにおけるバランス規定
 
このバランス規定については日本では1996年からルール改正がなされました。
トップ・ボトム(天地)の差、レフト・ライト(左右)の差、フロント・バック(前後)の差、という3つのバランスの差を量ることからスリーバランスと呼ばれています。
  1895年ABC(アメリカン・ボウリング・コングレス)が設立されたときにも指穴の無いボールを使って試合をしていたそうです。ところがある試合で指 穴を二つ(親指と中指)ドリルしたボールを使用したチームがいい成績を出したことがきっかけとなって、それ以来、親指と中指の二本だけボールに穴を開ける ようになったのがドリルの始まりといわれています。
 
ドリルの始まりは親指と中指の2ホールであった
 
当時は重さも大きさもまちまちで、レーンの長さや幅もボウリング場によって様々というように、統一した規則もなかったのですが、1905年ABCがボールの重さを16ポンド(約7.25kg)以下に制限して以来、今日に至っています。

  1905年同時に、それまで使われていた、欠けたり傷つきやすかった木製ボールに替わり、ハードラバー(硬質ゴム)製のボールが製造されるようになりま した。ラバーボール時代は最も長く、1981年にウレタン素材が誕生する少し前の1970年代後半まで製造されていました。
  そしてその後にまちまちだった大きさも統一され、円周が27インチ(68.57cm)直径8,595インチ(21.74cm)というサイズが今日の標準規格になっています。

  バランス規定が制定されたのは、ウエイトブロックがボールに埋め込まれるようになってからのことです。指穴をドリルした分ボトム側に重さの偏りができ、 そのことがボールリアクションに悪影響を及ぼすということに誰かが気付き、指穴の減量分を予め重くする「トップウエイト」という考えが誕生したことによる からです。指穴側を重くする手段として、ボールメーカーは様々なウエイトブロックの形状や配置方法を考案したのですが、指穴側を重くすることにより、リア クションに影響が出過ぎることに繋がり、指穴の減量分に相当する3オンスをトップウエイトの上限としたルールができたのです。

  更に、指穴をドリルする配置もルール化され、左右のズレが1オンス以内、前後のズレも1オンス以内というのがドリル後のバランス規定の出発点なのです。
  WTBAのルール改正に伴い、国内としては1996年から現在のバランス規定に替わり、それまで10ポンド以上と10ポンド未満という重さの基準に対し ての規定だったのが、8ポンドから10ポンド迄というその中間の重さによる規定が新たに加わりました。

  また、最近の投法によるものですが、指穴がドリルされてないボールや、サム無しフィンガー無しの場合のバランス規定もそれまではなかったのですが、新たに加えられました。
 
  トップ・ボトムの差        レフト・ライトの差        フロント・バックの差
  (天地の差)           (左右の差)            (前後の差) 
 
  10ポンド以上 8ポンド以上
10ポンド未満
8ポンド未満
トップ・ボトムの差
(天地の差)
3オンス以内 2オンス以内 /4オンス以内
レフト・ライトの差
(左右の差)
1オンス以内 3/4オンス以内 3/4オンス以内
フロント・バックの差
(前後の差)
1オンス以内 3/4オンス以内 3/4オンス以内
サムホール無し
(いずれの半球に於いても)
1オンス以内 3/4オンス以内 3/4オンス以内
フィンガーホール無し
(いずれの半球に於いても)
1オンス以内 3/4オンス以内 3/4オンス以内
指穴・窪み無し
(いずれの半球に於いても)
1オンス以内 3/4オンス以内 3/4オンス以内
 
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