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知識&解説
 
上達段階で出来る擦過傷と対策(サム編)
  タコやマメの原因には様々なものがあります。そのなかでもボールが指にフィットしていないために出来る擦過傷は、
 ボールを調整すれば防ぐことが出来るものなので原因を調べ、早めに対処して欲しいと思います。 一部ではありますが、
 代表的な擦過傷の原因を部位別に解説します。(右投げの解説なので左投げの場合は左右反対で理解してください)
@右横の痛み 
サムホールがゆるすぎる場合やリバースピッチの採りすぎによることが多く、早すぎるリリースアクションでも同様の痛みを感じます。
 →ホールサイズの調整やリバースピッチの修正を要します。
A爪先端の痛み 
@とほぼ原因は同様で、リリースの瞬間にサムとフィンガーが同時に抜けるタイプもここに痛みを感じることがあります。
 →落ちてしまう原因を見つけて、その調整が必要です。
B爪先端左横の痛み 
サムの抜けるポイントが遅く、ボールを持ちすぎが原因であることが多い。ライトラテラルピッチ不足が主な原因と思われます。
C関節右横のタコと痛み 
サムホールがゆるすぎたり、リバースピッチやライトラテラルピッチを採りすぎたりすることにより、リリースポイントを早くしすぎて手が回ってしまうオーバーターンが原因に挙げられます。
 →テープ調整で応急処置を行って、抜けを調整するとよいです。
D爪下の痛み 
スパンが広すぎたり、フォワードピッチを採りすぎたりすることによって指を曲げて握るタイプの人が、投球中に指が膨張して抜けづらくなった時などに多く見られます。
 →スパン、ピッチのチェックが必要です。
E関節左側面の傷 
ホールサイズが小さすぎたり、ドリルしたてで指が抜けにくい時に傷を作り、割れてしまうことがあります。
 →ホールサイズの調整が必要です。
F付け根の傷(付け根よりやや上部) 
スパンが長すぎたり、付け根まで指を入れなかったりするタイプの人に起こりやすいです。ドリル後にリスタイやメカテクを着用するようになるとスパンが変わるので、それに合わせた調整が必要です。フォワードピッチの採りすぎやホールのベベルがシャープな場合でも起こりやすい傷です。
G付け根の傷 
付け根に近い傷は、スパンが短すぎたり、ホールサイズが大きすぎたりすると起こりやすいです。特にブロークンリストタイプの人はスイング中、ボールの重さで指が引っ張られるので、サムホールをゆるくしすぎないように気をつけてください。

 ここでは代表的なものを取り上げましたが、CとEの複合例など、これ以外の傷やタコもあります。
 著書にも解説がありますので参考にして頂き、いずれの場合もドリラーに相談するなどして早めに修正してください。
     
 
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