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ひとこと: 2012年10月アーカイブ

 昨日、JBC公認ドリラー研修会で札幌に出講してきました。今年度から、公認ドリラーには2年に1回の受講が義務づけられていて、今年は今までチャンスの少なかった北海道(札幌)、中四国(岡山)、中部(愛知)の3会場での研修会が開催されます。参加が義務付けられたこともあり、昨年に比べ受講者も多いようです。
 今年度の私の講演テーマは「ボールのパフォーマンス劣化の要因と適正なメンテナンス方法」についての解説です。
 最近のカバーストックの表面テクスチャーはミクロ粒子の泡の結集で、その結集された泡の溝にオイルが吸収され、摩擦力が低下することがパフォーマンス劣化の原因となっていることが解っています。したがってボールに付着したオイルを拭くためのタオルが普通のタオルではミクロ粒子の溝にタオルの繊維が入っていかないことも解ってきました。そこでマイクロファイバータオルの使用が効果的であることがボールメーカーから提言されています。ゲーム終了後のボールクリーナーでの拭き取りは普通のタオルでも良いのですが、一投毎の拭き取りには是非、マイクロファイバータオルをご使用下さい。

指穴のルール改正について
 JBCでは今年度からWTBA(世界テンピン協会)ルールに準拠して、ドリルする際の指穴について新たな見解を示しています。従来は使用する指穴の数プラスバランス調整穴1カ所がルールでした。従って使わない指穴を余分に開けることは認められていませんでした。新ルールでは指穴は最高5個まで、バランスホールは従来通りです。しかし、下図のように5個あけて、1投目はフィンガーチップで、2投目はコンベンショナルということも認められるのです。ただしその場合はそれぞれのグリップでのバランス検量を受け、両方ともバランスルールをクリアすることが義務づけられています。従って2フィンガーサムレス(親指を入れない)投球では、指穴に入れないまでも、指の一部がサムホールを塞いでなければバランスホールと見なされるというのです。
 近頃トライする人が増えてきたサムレス投球や両手投げ投球での、ドリルに対する明確なルールが確立されたことは喜ばしいことではないかと思います。

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